次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業
(糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業)

  • 糖鎖創薬

    東北大学では、平成28年度から開始されたAMED・次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業・糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業において、糖鎖を狙った抗体医薬開発を実施中です。
    分担研究者:東北大学 加藤幸成(代表:順天堂大学 入村達郎)
    2016年度~2020年度
    課題名:糖転移酵素制御細胞による糖タンパク質発現とがん特異的抗体の開発



    分担研究機関が持つ独自の糖鎖細胞工学技術を用い、糖転移酵素制御細胞による糖タンパク質発現を行い、がん特異的な糖鎖付加による糖タンパク質の立体構造変化を認識する抗体(GpMab)の開発を目的とする。特に分担研究機関では、糖転移酵素制御細胞による糖タンパク質発現と精製を中心に実施し、抗体作製に取り組む。分担研究機関は近年、がん細胞に特異的反応性を示すモノクローナル抗体の作製法(CasMab技術)を開発した。CasMab技術を用いることにより、がん細胞と正常細胞に同一のアミノ酸配列の膜タンパク質が発現している場合であっても、がん細胞のみを攻撃する抗体医薬品を作製することが可能となった。CasMab技術は、がん細胞のみに反応する抗体を高効率に作製する戦略的プラットフォームであり、新規の標的に対する抗体医薬の開発だけでなく、既存の抗体医薬品を副作用のほとんどない抗体医薬品に置き換えることができる。本研究開発においては、CasMab技術をさらに改良し、主としてラットを用いたCasMab技術を確立する。

    最終結果のまとめ

  • 糖鎖の文献

    糖鎖創薬の謝辞を記載した論文を掲載します。