先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業

  • AMED

    代表研究者:東北大学 加藤幸成(2019年度~2023年度)

    課題名:
    難治性がんを標的とした先端的がん特異的抗体創製基盤技術開発とその医療応用



    抗体医薬品は、CD20やHER2等を標的としてがん治療に実用化され、バイオ医薬品の中心となっています。一方、固形がんを標的とする場合には、naked抗体だけでは抗腫瘍効果が小さいことや、悪性中皮腫や膵がんなどの難治性がんに対して未だに有効な抗体を取得できないことなど、様々な課題が存在します。そのため、抗体薬物複合体(ADC)やキメラ型抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法などの抗腫瘍効果の高いモダリティが盛んに開発されつつあり、ヒト抗体作製技術や抗体の小分子化等の最適化研究の競争も激化しています。また、がん細胞だけに高発現する標的分子が枯渇した現状を踏まえ、安全性を確認済みの既存標的に対して抗腫瘍効果のより高い抗体医薬やモダリティの創製が世界的に進められています。我々はこれまで、乳がんや肺がんを対象に、がん組織にのみ結合するがん特異的抗体の作製技術を開発してきました。本課題では、難治性がんに対する副作用のない抗体医薬開発を最重要課題とし、ADCやCAR-Tに最適かつ安全に使用できるがん特異的抗体創製のための基盤技術開発を行っていきます。


  • 先端バイオの論文

    先端バイオの謝辞記載(課題番号:JP19am0401013)のある論文一覧
    *in press ~ online掲載論文については、抗体創薬研究分野の業績参照。

  • 企業導出

    加藤PJからの企業導出案件です。

  • 中間評価

    令和3年11月9日に無事に終了しました。

  • 事後評価

    令和5年9月7日に無事に終了しました。

  • 革新バイオ

    先端バイオは革新バイオ(平成24-30年度)の後継プロジェクトです。