掲載論文:Kaneko MK, Nakamura T, Honma R, Ogasawara S, Fujii Y, Abe S, Takagi M, Harada H, Suzuki H, Nishioka Y, Kato Y.
Development and characterization of anti-glycopeptide monoclonal antibodies against human podoplanin using glycan-deficient cell lines generated by CRISPR/Cas9 and TALEN. Cancer Med., 6(2); 382–396, 2017 (pdf)
キーワード
糖鎖欠損細胞株
”発現している糖鎖を欠損させた細胞。糖鎖は、グルコースやガラクトース、マンノース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、フコース、キシロース、シアル酸などの糖が複雑に連なって形成されている。ゲノム編集技術などを利用して、糖鎖を構成する遺伝子を欠損させて作製する。
糖鎖欠損細胞株は、抗体医薬の解析や糖鎖機能の解析への応用が期待されている。その1つが、糖蛋白質を対象とした抗体の評価だ。
糖鎖で修飾された糖蛋白質は、細胞間の情報伝達などに重要な役割を果たす。昨今では、細胞膜上の糖蛋白質を標的とした抗体を開発しようとする研究開発が活発化している。細胞に発現している蛋白質そのものの構造などは、正常細胞と癌細胞で大きな違いは無いが、糖鎖の発現パターンは異なる場合が多いため、副作用を抑えた抗体の開発ができるのではないかと期待されている。特定の糖鎖を欠損させた細胞株を利用して抗体を反応させれば、糖蛋白質を標的とした抗体が、非特異的に結合しないかなどを確認できる。他にも糖鎖欠損細胞株は、抗体の抗原結合部位を同定するためのエピトープマッピング解析などに利用できる。東北大学未来科学技術共同研究センターの加藤幸成教授らの研究チームは、N型糖鎖やシアル酸、フコースなどを欠損させた13細胞株を作製し、バンク化している。 ”
分子標的薬開発のための糖鎖欠損細胞株の確立
- カナダApplied Biological Materials社とライセンス契約を締結 -
日経新聞
分子標的薬開発のための糖鎖欠損細胞株の確立
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AMEDのプレスリリース
分子標的薬開発のための糖鎖欠損細胞株の確立
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NICHeのプレスリリース
分子標的薬開発のための糖鎖欠損細胞株の確立
- カナダApplied Biological Materials社とライセンス契約を締結 -
東北大学のプレスリリース
分子標的薬開発のための糖鎖欠損細胞株の確立
- カナダApplied Biological Materials社とライセンス契約を締結 -
東北大学医学部のプレスリリース
掲載論文:Kaneko MK, Nakamura T, Honma R, Ogasawara S, Fujii Y, Abe S, Takagi M, Harada H, Suzuki H, Nishioka Y, Kato Y.
Development and characterization of anti-glycopeptide monoclonal antibodies against human podoplanin using glycan-deficient cell lines generated by CRISPR/Cas9 and TALEN. Cancer Med., 6(2); 382–396, 2017 (pdf)
加藤プロジェクトが、糖鎖とペプチドの両方をエピトープに含む抗ポドプラニン抗体を作製- カナダApplied Biological Materials社とライセンス契約を締結 -
革新的バイオ